本文へ移動

ラインマンとは

ラインマンって何?
 
日々の生活に必要な電気は、ライフラインとして送電線を通って私たちに届けられます。その電気の通り道となる送電線(鉄塔と電線)の建設と点検に係る工事に従事する人々が「ラインマン」です。大切な電気を送り続けるために必要とされる、高い技術・特別な技能を持った技術者のことです。
業務イメージ
これがラインマンの仕事

ラインマンが行う工事は大きく分けてふたつ、「組立」と「架線」。

送電線建設工事は市街地などの平地から潮風にさらされる海岸沿い、そして急峻な山間部など、様々な地形に対応しなくてはなりません。
そこで建設を安全かつ効率的に行うために、工事は様々な工法が取られています。
しかし最後は人の手、つまりラインマンの手で鉄塔が組み上がり、電線が張られるのです。
電気の道をつくり、社会を支える。ラインマンにしかできないこと。
ラインマンは送電線工事を行い、すべてのライフラインを支えています。
水道……浄水場のポンプ動力、水質管理などの送水業務、各家庭への分配業務
食糧……食糧の生産現場、各方面への輸送業務、様々な調理シーン
ガス……輸送・精製などの工程、家庭の給湯器などのガス機器
通信……通信機器の動力源、インターネット社会の基盤
交通……電車・飛行機などのスムーズな運行、信号など交通網のスムーズな運行
この国の暮らしは、電気なしでは成り立ちません。

もし電気が届かなかったら、私たちの生活はどうなるか?想像してほしい。
街の灯りは消え家電は使用不可になり、電話やネットなど通信手段も断たれます。電車などの交通機関はストップし、水道、ガスなど他のライフラインも存続できない。そう、電気は、すべてのライフラインを支える重要なインフラです。
生活に欠かせない電気は発電所でつくられた後、送電線を通って運ばれています。その「電気の通り道」となる送電線(鉄塔・電線)の建設と点検を担うのが、ラインマン。電気を安定的に供給するためには、これから先も送電線をつくり保守していくことが必要です。ラインマンとは、社会になくてはならない、時代の波に左右されない仕事。実に、やりがいのある仕事です。人々の安心を守り暮らしを豊かにするために、今日も多くのラインマンが鉄塔を建て電線を張っています。
この手が社会を支えている、という誇りを胸に。
鉄塔と電気
送電線はこうしてつくって守っていく!

私たちの暮らしを支える「電気」を、みなさんのところまで安定的に届けるためには、送電線が必要です。
日本の隅々にまで張り巡らされた、亘長9万kmにおよぶ送電線と24万基の鉄塔は、多くのラインマンが協力し合ってつくりあげてきました。
送電線はどのようにしてつくられているのか、その仕事の順序に沿って概要を紹介します。
調査・設計

地形、地質、気象などの自然条件や社会環境に加え、工事や保守の難易度、工事費などを総合的に判断して、送電線ルートを選定します。
ルート決定後、測量結果から鉄塔高を決定し、鉄塔強度設計など各種設計を行います。
仮設工事

送電線建設工事を行うためには、工事用地を確保し、資機材を工事現場まで運ぶ運搬路などが必要になります。
山岳地に建設する場合は、運搬用道路をつくれない場所に索道を架設するなど、大規模な仮設工事が必要になることがあります。
基礎工事

台風や地震などで鉄塔が倒れないように強固な基礎をつくる必要があります。
急峻な山岳地に建てられる大型鉄塔の基礎は杭の長さが数十メートルになることがあります。
鉄塔組立工事

鉄塔は等辺山形鋼や鋼管を使った部材を組み合わせてつくられています。
大型の鉄塔は高さ100mを超える巨大なものもあり、傾斜地や鉄塔高さに応じて大型クレーンなどを使って組立てられます。
架線工事

鉄塔間に電線を張る工事を、架線(がせん)工事と言います。
3~5km程度の区間を1区間として、細いロープから太いワイヤロープ、そして電線へと引き替え、最後に決められた張力でがいし装置に取り付けます。
送電線完成後の保守・点検

送電線は、長い年月の間、雨や風、雪、雷、地震といった自然現象にさらされます。
これらの影響を定期的に点検し、必要がある場合は部材の補修や交換を行います。
影響が大きいものについては、鉄塔を建替えたり、電線を張替える場合があります。
このような保守・点検は、送電線の機能を健全に維持していくための大事な仕事です。
業務イメージ
ラインマンになるには?

教育体制はしっかり整えています。

高い技術・特別な技能は、職場における一定期間の教育・訓練で養われます。入社するまでに特別な学習をする必要はありません。
たえることなく電気を届けるという社会的使命を担う送電線工事業界。
私たちと一緒に大空の下で仕事をしてみませんか?
TOPへ戻る